【捨てた犬に噛まれた時】第5話 ネタバレあらすじ感想・考察|王宮の探り合い

各話ネタバレ感想

巨大なシャンデリアの下、金の列柱が続く長い廊下。
国王への謁見に訪れたエヴリンと、付き添うギラスの前に、宮廷軍服の男が現れます。

📖 はじめて読む方はこちらへ

テーマ別ガイド

📖 ほかの話数はこちらへ

各話ネタバレ感想

 第4話|犬を捨てた日(前の記事へ)

第6話|白い狼の反撃(次の記事へ) 

ピッコマ独占配信中の韓国縦読み漫画
『捨てた犬に噛まれた時』

回帰・転生・魔法なしの人気ロマンスファンタジー。
フルカラーで描かれたウェブトゥーン作品です。

Hani

こんにちは、Haniです!
第5話を一緒に読み解いていきましょう。

🌹今回の見どころ

原作小説がなく、結末や最終回がわからない本作。
伏線やテーマ・心情を丁寧に拾いながら、その魅力に迫ります🖤

🎬作品の雰囲気を映像で:カカオページ公式YouTubeの作品PV(韓国語)はこちら

第5話|あらすじ・ネタバレ感想

第5話の見どころを、シーンごとに追いかけていきます。

王宮の廊下に現れた大公ビクター

舞台は王宮へ。
ネオバロック様式のヨーロッパ宮殿を思わせる豪奢な廊下を、エヴリンとギラスが並んで歩いていきます。
二人の前に現れたのは、宮廷軍服の男でした。
「これはこれは ウィンター夫人」
王位継承順位第2位の大公、ビクター・アルテリック
温かいお茶を勧め、肩を抱き寄せ、「心配でならないんだ」と気遣う素振り。
しかしその言葉の裏では、「小さな誤解が君の身に災いとして降りかかってこないか」と、静かに脅しをにじませます。
柔らかな物腰なのに、どこか“逃げ場を与えない怖さ”があります。
ギラスの静かな威圧感とはまた違う、“王族側の支配”がそこにありました。

🔗関連記事王宮建築や軍服モチーフの時代考証はこちら世界観・時代考証まとめ ※準備中

エヴリンが放った一言

ビクターはギラスを、ビンスウェル戦で自分を救ってくれたヒーローだと紹介します
「当時傭兵だった彼を引き抜くためにずいぶん骨を折ったもんだ」「それはもう大金を叩いたよ」
まるで自分の“成果”であるかのように、ギラスの肩を叩きながら得意げに語るビクター。
それに対してエヴリンは、にこやかにこう返すのです。
「お二人のような素晴らしい紳士たちが、アルテリックの未来を背負うと思うと……感動のあまり涙が出そうです」
「クスッ」と笑い、わざと涙を拭うふりをするエヴリン。
表向きは優雅な社交、その内実は一歩も引かない腹の探り合いでした。
謁見室の前。
ビクターはエヴリンの髪に触れ、甘く囁きます。
「過去が残した染みなど 消してしまえばそれまでさ」
その瞬間、エヴリンは静かに言い放ちました。
「だから私の夫を殺したのですか」
直球すぎる告発に、ビクターの表情が固まります
台詞ではなく、鋭さを増した青い瞳の“沈黙”だけで動揺を語らせる演出。本作らしさが光ります。
直後に「冗談です」と微笑むエヴリン。
微笑を残して立ち去る彼女の背中を、ビクターは見送るのでした。
本心なのか。挑発なのか。
それとも、反応を探るための駆け引きだったのか。

病床の国王が語る、“未来の喪失”

謁見室の奥、天蓋付きの寝台に、病に伏した国王がいました
老斑の浮いた、痩せた手。
それは、衰えゆく王権そのもののようにも見えます。
エヴリンはその手に静かに口づけ、今なお忠誠を誓う姿を見せます。
国王は、弱々しく咳き込みながら、夫ローウェンのことを語り始めます。
「アルテリックの未来を担う人材だと思っていたのだがな…」
「実に残念だ」
そこには、王としての評価だけでなく、“失われた未来”を惜しむ深い喪失感がありました。
そして国王は、エヴリンの窮地を見抜いていました。
「ビクターは 貪欲な奴だ」
「あやつはそなたの手に負える相手ではない」
ビクターを完全には制御できていない苦さも感じられます。
本性を見抜きながらも、忠告するしかない。病に倒れた王の限界がにじみます。
それでもエヴリンは引きません
「ローウェンがいないからといって ウィンターが終わったわけではありません」

ギラスに下された密命

場面は変わり、豪奢な一室。
どれだけ追い詰めても折れないエヴリンに対し、ビクターは激昂し机上のグラスを払い落とします
「あのアマ…」
脳裏に浮かぶのは、プラチナブロンドの男の後ろ姿。
「間違いない…奴は生きてる」
夫を殺したのかと問われた当の男が、その夫の“生存”を確信している、歪な構図がここにあります。
ビクターはギラスに、ローウェン捜索を命じます
「奴を捜し出せ! 何なら死体でも構わない」
参考に肖像画を見せようとするビクターに、ギラスは短く答えるのでした。
「顔なら知っています」「面識がありますので」
怒りとも憎しみともつかないその横顔に、ローウェンという存在の重さがにじみます
「その肖像画も… 目に焼き付くほど見たものです」

結婚肖像画を描いた少年

場面は一転、粗い木の床に絵の具の樽が置かれた、粗末なアトリエ。
パレットナイフを握る手。
映し出されるのは、黒い髪を乱し、黄金色の瞳から涙をこぼす少年時代のギラスでした。
「あの肖像画を描いたのは… この俺なのだから」
イーゼルに掛かるのは、ウェディングドレスのエヴリンと、銀髪に見える男の結婚式の肖像画
その前で、絵の具に汚れたギラスが、両膝をついてうなだれています。
想い続けた相手が、別の男と結ばれていくその光景を、自らの筆で描く現実。
“見送るしかなかった感情”に、胸が苦しくなります。

交差する二人の誓い

ラストでは、エヴリンとギラスが別々の場所で同じ言葉を口にします。
「必ずや——」
エヴリンは胸に手を当て、緑の瞳を見開き、揺るがない眼差しでウィンターの存続を「証明してみせます」と国王に誓います
一方ギラスは、ワイングラスを傾けながら険しい横顔で、ローウェンを「見つけ出してみせます」とビクターに誓います
それぞれの覚悟と執着が重なり合う、印象的な幕切れでした。

捨てた犬に噛まれた時|無料漫画(まんが)ならピッコマ|kimda
ウィンター公爵家には犬がいる。それはそれは従順な黒い飼い犬が。ある日、ウィンター家の令嬢エヴリン・ウィンターは、彼女にだけ従順な犬、ギラス・ブラックを無慈悲に追い出す。そして、一族の復興のためにアカデミー首席のローウェンと結婚し、娘のシェリ...

韓国では10点満点レビューで★9.9を維持する高評価作品。
📕『捨てた犬に噛まれた時』は、ピッコマで毎週木曜更新中です。続きは、SMARTOON本編で。

第5話|考察&よくある質問

Q1. ビクターはなぜ、エヴリンに執着するのか?

A. アカデミー時代に一度も勝てなかったローウェンへの対抗心から、その妻エヴリンを手に入れたいという、ビクターの歪んだ感情です。

そのために裏で手を回していたことも、国王に見抜かれていました。屈しないエヴリンの態度から、ローウェンが“生きている”と確信し、捜索をギラスに命じたビクター。エヴリンを求める気持ちとローウェンへの対抗心は、彼の中で複雑に絡み合っているようです。

🔗関連記事ビクターの人物像と相関図はこちら登場人物・基本情報

Q2. 結婚肖像画の“銀髪の男”は誰なのか?

A. ローウェン・ウィンター本人です。

初期設定段階に描かれた設定ショットが、補正でプラチナブロンドが銀色っぽく見えてしまったものだと、作者のkimda先生がインタビューで語っています。

🔗関連記事作者が語った“銀髪”の理由はこちら作者インタビュー翻訳・紹介

Q3. ローウェンの存在感はなぜ消えないのか?

A. 葬儀から7年が経った今も、登場人物ひとりひとりの心を動かし続けているからです。

国王は“失われた未来”を惜しみ、エヴリンはその“不在を背負う覚悟”を見せ、ビクターは“劣等感と執着”を募らせ、ギラスは“沈黙の苦しみ”を抱える。誰ひとり忘れられずにいる。その“重力”の正体こそ、本作最大の謎のひとつです。

Q4. 「必ずや」——なぜ二人は同じ言葉で誓ったのか?

A. まったく異なる誓いをしながら、呼応するように二人を描く演出です。

別々の場所、別々の相手、別々の目的。並行する二人の誓いは、この先どこかで交わることがあるのでしょうか。

Q5. 結婚肖像画は、誰からの依頼だったのか?

A. 本話でははっきりしませんが、ギラスの芸術的才能を知る人物からの依頼だったと考えられます。

この結婚肖像画は、実は第1話の冒頭に登場していた“新郎の顔が見切れて描かれない一枚”。その描き手がギラスであり、ローウェンとの繋がりがあったことが判明しました。もしギラスの密かな想いまで知る人物だったなら、なおさら罪深い依頼だったことになります。

第5話|まとめ&次回の見どころ

“ローウェンがいない世界”なのに、誰もが彼に囚われているような、大きな影が物語の中心にある回でした。
ローウェンの捜索に執着するビクターとギラス。
微笑みの下に刃を隠し、真っすぐ前を向くエヴリンが印象的です。

韓国読者コメントまとめ

カカオページの反応を、いいねの多い順に要約・意訳でご紹介※核心に迫る内容は割愛しています。

  • “夫がまだ生きているとしたら、それもワクワクすることだ”
  • “肖像画は銀髪なのに、人々が記憶している姿は金髪。作者さんがこんなミスをするわけがない”
  • “ビクターとアカデミーまで一緒に通っていたなら、結婚も本当にローウェンとしたのか”
  • “夫のことを考えるだけで歯を食いしばるみたい。あの純情男はどうしたらいいの”
  • “わあ〜 素敵な作画、素敵なストーリー”

1位のコメントは♡2,000を超え、第1〜5話で最も多くのいいねを集めました。肖像画の髪の色が、ローウェンの正体そのものへの関心に火をつける一方、夫の話題に揺れるギラスを見守る声も多く、考察勢と感情勢が入り乱れる、賑やかな回となりました。

📕先行配信の韓国版はこちら

Hani

韓国読者の中では架空の人物という説も飛び出していたローウェンですが、実在し、生きているとしたら…もう美味しすぎます。
さらなる謎に、目が離せなくなってきましたね。

次回の第6話では、包囲されたエヴリンが、思わぬ人物を巻き込んで鮮やかな反撃に出ます。

📖 続きはこちら第6話|白い狼の反撃(次の記事へ) 

関連記事

テーマ別ガイド

各話ネタバレ感想

最新話

作品基本情報

作品データ

作品名捨てた犬に噛まれた時
原題내가 버린 개에게 물렸을 때
ジャンル恋愛/ロマンスファンタジー(ロマファン)
作家名kimda(キムダ)
原作小説なし(完全オリジナル作品)
出版社KAKAO WEBTOON Studio
日本配信ピッコマ独占・毎週木曜更新
韓国配信カカオ系(シーズン2より「19歳完全版」も配信)
英語版The Hand That Once Fed(北米はTapasで配信)

公式キーワード(カカオ)

♯再会もの ♯初恋 ♯疲弊物(心がすり減る系) ♯身分差 ♯所有欲/独占欲 ♯能力女(有能) ♯冷情女(冷酷) ♯傷ついた男主人公 ♯双方じれじれ(両片思い) ♯ドラマ

物語の舞台は、君主国家アルテリック。
冷酷で有能な公爵夫人エヴリン・ウィンターと、彼女に捨てられた過去を抱えながらも、“英雄”として戻ってきた軍人ギラス・ブラック。
二人の嫌悪関係(ヒョングァン/혐관)を軸に、国家を巻き込む陰謀やミステリーが交錯します。

こんな人におすすめ

  • 甘いだけじゃない、嫌悪関係(ヒョングァン/혐관)ロマンスが好き
  • 身分差と主従逆転の愛憎劇を見届けたい
  • 定番の逆をいく強い女主人公が読みたい
  • 伏線や政治陰謀もじっくり考察したい
  • 視線と表情で魅せる作画を味わいたい

※この記事は個人の感想・解釈です。記事内の見出しも公式のものではありません。
Spoiler Review & Analysis/Unofficial Fan Guide

タイトルとURLをコピーしました