【捨てた犬に噛まれた時】第10話 ネタバレあらすじ感想・考察|当主の孤独と約束

『捨てた犬に噛まれた時』第10話 当主の孤独と約束 各話ネタバレ感想

ギラスに送り届けられ、ようやく一人になったエヴリン。
温かい湯船の中で、孤独な当主としての苦悩が浮かび上がります。

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『捨てた犬に噛まれた時』

回帰・転生・魔法なしの人気ロマンスファンタジー。
フルカラーで描かれたウェブトゥーン作品です。

Hani

こんにちは、Haniです!
第10話を一緒に読み解いていきましょう。

🌹今回の見どころ

原作小説がなく、結末や最終回がわからない本作。
伏線やテーマ・心情を丁寧に拾いながら、その魅力に迫ります🖤

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第10話|あらすじ・ネタバレ感想

第10話の見どころを、シーンごとに追いかけていきます。

帰り着いた屋敷

吹雪に包まれたウィンター邸へ、一台の馬車が到着します。
「当主様!」「ご無事ですか!」「先ほど大公殿下から言伝が…」
女性執事のマリアと侍女が、雪を蹴って駆け出してきました。
黒いファーコートのギラスが、エヴリンを支えながら馬車から降ろします。
「悪いけど仕事が溜まってるからお茶は出せそうにないわ」
「帰ってちょうだい」
そっけない言葉にも、ギラスは穏やかな表情を崩しません。
「はい ではまた近いうちに」
「それよりアイザックは…」
エヴリンが最初に口にしたのは、自分の無事ではなく執事の名でした。
雪の中でうなだれて待っていたアイザックが、深く頭を下げます。
「…当主様 面目ありません」
責める言葉は、返ってきませんでした。
「とりあえず風呂にお湯を張ってから」
「主治医を—」
言いかけた声が、こめかみを押さえる仕草の途中で途切れます。
「いや… オスカーを呼んでちょうだい」
頭痛をこらえながら、それでも当主の顔で指示を出すエヴリンでした。

湯の中の本音

「半月後」の文字とともに、場面は舞踏会の日が目前に迫った頃へ移ります。
赤い花びらの浮かぶ豪華な浴槽に浸かり、膝を抱えるエヴリン。
山小屋でのギラスの声がよみがえりました。
「隣人のよしみで」「招待に応じてください」
浮かんだのは、暗がりにそびえるブラック邸。
「ウィンター家のすぐ隣の」「領地と屋敷を買い取るなんて」
「…これもウィンター公爵家を破滅に追い込むためか」
ギラスの狙いを、エヴリンは冷静に見極めようとします。
続いて思い出されるのは、窓辺に立つ金髪の男性の後ろ姿でした。
「国王陛下が持病で倒れたら」
「権力争いが始まり 我が一族への圧力はさらに高まるはずです」
「きっと助けが必要になる瞬間が来るでしょう」
先を見通していたローウェンは、自分自身のことも打ち明けていました。
「…恥ずかしながら僕には友人と呼べる人があまりいません」
「どこもかしこも敵ばかりね」
使用人たちの不安までもが、当主一人の肩にのしかかります。
水面に、ローウェンの面影が揺れました。
「あなたもこんな気分だったの?」
問いかけを残して、エヴリンは湯の中へ身を沈めます。
「誰にも頼れず」
「ずっと一人で抱え込んで…」
「…孤独だ」
喪服で墓標の前に立つ、一人きりの姿が重なりました。

シェリーの不安

深い物思いから覚めたように、エヴリンが身を起こします。
「バシャーッ」と大きな水しぶきが上がりました。
顔を上げた視線の先に、水色のドレスを着たシェリーが座っています。
「…シェリー? どうやって入ったの?」
驚きよりも先に、エヴリンはその頬を伝うものに気づきました。
「というか なんで泣いて…」
言い終わらないうちに、シェリーは服のまま湯船へ飛び込みます。
「こら!何するの!」
「服がビショビショ—」
ずぶ濡れのまま抱き上げられたシェリーの目から、涙がこぼれ落ちました。
叱る声が途切れ、エヴリンは目を伏せます。
そして、濡れた服ごと娘をきつく抱きしめました。
「大丈夫 心配しないで」

あの人との約束

「私は諦めない」
腕の中の娘へ向けた言葉は、自分自身へ言い聞かせているようにも響きます。
「逃げるような 卑怯な真似 するもんですか」
その直後に差し込まれるのは、薄暗い床に落ちた一本のパレットナイフ。
第5話・第6話で、少年時代のギラス(ギル)が結婚肖像画を描いていた道具です。
第9話では、その絵を仕上げたら姿を消すつもりだったと語られていました。
シェリーの頬を両手で包み、エヴリンは続けます。
「あの人と 約束したの」
「あの人」が誰なのかは、第10話では語られません。
ローウェンとも、逃げようとした少年時代のギラスとも読める形で、答えは意図的にぼかされています。

オスカー・コール

「とりあえず もう出ようか」
バスローブでシェリーを包み、二人は浴室を出ます。
廊下からは、押し問答の声が響いてきました。
「いけません! お待ちください!」
「落ち着いてください! いくらご友人でも 度を超えていますよ!」
マリアが必死に止めていたのは、往診鞄を提げた男でした。
「病人を 一人で 風呂に入らせるなんて正気か!?」
「もう2時間も 出てこないんだろ!」
「医者として 許せん!」
扉を開け放って現れたのは、茶色い乱れ髪の医師。
「ご無事ですか 夫人!」
バスローブ姿のエヴリンの裾を、シェリーがそっとつかんでいます。
「顔色が悪い じゃないか」
「まさか熱が あるんじゃ…!」
聴診器が耳元へ近づいた瞬間、エヴリンの平手が飛びました。
「相変わらず 馴れ馴れしい 奴だこと」
「放浪医は皆 そんなに礼儀が なってないの?」
床に座り込んだ男の名は、オスカー・コール。
「こりゃまた 懐かしい 呼ばれ方だ!」
「何はともあれ お元気そうで 何よりです ウィンター夫人!」
「下手な敬語は よしたら?」
「アハハッ 変わってないな」
「エヴリン!」
名前で呼び合う間柄の理由は、続く一言で分かります。
「幼なじみが 昔のままなのは 嬉しいことだ」
「安心したよ!」

謎の監視者

笑い声の響く廊下を並んで歩く、エヴリンとオスカー。
穏やかな光と舞う花びらに包まれた二人が、格子越しに小さく映ります。
その一場面を切り取っていたのは、金の装飾が施されたオペラグラスでした。
吹雪の中に立つ、黒いフードとマスクで顔を隠した人物が、ウィンター邸をじっと見据えています。
「ヒュウウゥ…」
吹雪の音を描いた青い文字とともに、その視線だけを残して第10話は終わります。
何者が、何のために見張っていたのか。
正体は伏せられたまま、物語は次の話へ進みます。

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ウィンター公爵家には犬がいる。それはそれは従順な黒い飼い犬が。ある日、ウィンター家の令嬢エヴリン・ウィンターは、彼女にだけ従順な犬、ギラス・ブラックを無慈悲に追い出す。そして、一族の復興のためにアカデミー首席のローウェンと結婚し、娘のシェリ...

韓国では10点満点レビューで★9.9を維持する高評価作品。
📕『捨てた犬に噛まれた時』は、ピッコマで毎週木曜更新中です。続きは、SMARTOON本編で。

第10話|考察&よくある質問

Q1. エヴリンは、なぜあれほど孤独を抱えているのか?

A. 夫を亡くしたあとも一人で公爵家を背負い続け、誰にも弱さを見せられない当主の立場に置かれているからです。

味方のいない政治の舞台。相談できる相手がいないという点で、彼女は生前のローウェンが打ち明けていた気持ちに行き着きます。

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Q2. エヴリンが口にした「あの人」とは、誰なのか?

A. 本編では明かされていません。直前に差し込まれる一コマが、読者の解釈をきれいに二つへ割るように置かれています。

亡き夫を指すのか、それとも従者だった頃のギラスを指すのか。答えを出させない見せ方は、第1話から続く“彼女の語らない本心”という描き方とも重なります。

Q3. オスカー・コールは、どんな人物なのか?

A. エヴリンの幼なじみで、ウィンター家の主治医を務める人物。各地を渡り歩く放浪医でもあり、第10話が初登場です。

作者kimda先生は、彼のデザインキーワードを「友達みたいなおじさん」と語り、「もし作品内で結婚するキャラクターを選ぶなら、私はオスカーを選びます」とも明かしています。張り詰めた空気が続くこの作品で、息のできる場所を作る一人になりそうです。

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Q4. エヴリンは、体を悪くしているのか?

A. 病名も原因も語られていませんが、こめかみを押さえる場面が描かれ、オスカーからは「病人」と呼ばれています

第1話から杖をつき、脚の不調をうかがわせる描写も続いてきました。一時の疲れとして片付けられない何かが、静かに積み重なっているようです。

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Q5. 窓の外から見ていたのは、何者なのか?

A. 正体は明かされていません。フードとマスクで素性を伏せたまま、オペラグラスで屋敷をうかがう姿だけが描かれます。

第10話は、書類を奪った覆面の賊の行方が分からないままの状態で始まっています。同じ相手なのか、別の思惑が動き出したのか。和やかな笑い声の直後に置かれたことで、不穏さが強く残りました。

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第10話|まとめ&次回の見どころ

第10話では、当主として気丈に振る舞うエヴリンの内側が、初めて描かれました。
ひとりで背負い続ける重さと、それでも諦めないと言い切る強さ。舞踏会を目前にして、彼女を動かしている約束の存在が、はっきりと示された回でした。

韓国読者コメントまとめ

カカオページの反応を、いいねの多い順に要約・意訳でご紹介※核心に迫る内容は割愛しています。

  • “本当に気が狂いそうなのは、ローウェンが実在の人物かどうか。いまだにわからないwwwww”
  • “回想を見るとローウェンは本当にいたっぽい。でもそれなら、女主はあの時なぜ男主にあんなことをしたの……もどかしい”
  • “原作小説がないって……? なんで……? 私、そしたら血が干からびて死にます”
  • “女主が「卑怯に逃げない」と言いながら、男主を象徴するナイフを思い浮かべているのを見ると、何か事情がありそう”
  • “新しい男? 大佐の目が回りそうですねwww”

ローウェンの正体をめぐる考察が再燃する一方、“誰が見ても実在の人物”“複雑に考えすぎ”という冷静な声も。追放の理由やシェリーの出生にも推理が広がり、結末の用意されていない物語を読む苦しさは、第1話から変わっていません。

📕先行配信の韓国版はこちら

Hani

作品に独特の緊張感が漂う中、ドタバタ担当と思われるオスカーが登場しましたね。エヴリンの味方でいてほしいです。

次回の第11話では、シェリーが言葉を失った過去の出来事へと話が及び、ウィンター公爵家を揺るがす事件が起こります。

📖 続きはこちら第11話(次の記事へ) 

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作品基本情報

作品データ

作品名捨てた犬に噛まれた時
原題내가 버린 개에게 물렸을 때
ジャンル恋愛/ロマンスファンタジー(ロマファン)
作家名kimda(キムダ)
原作小説なし(完全オリジナル作品)
出版社KAKAO WEBTOON Studio
日本配信ピッコマ独占・毎週木曜更新
韓国配信カカオ系(シーズン2より「19歳完全版」も配信)
英語版The Hand That Once Fed(北米はTapasで配信)

公式キーワード(カカオ)

♯再会もの ♯初恋 ♯疲弊物(心がすり減る系) ♯身分差 ♯所有欲/独占欲 ♯能力女(有能) ♯冷情女(冷酷) ♯傷ついた男主人公 ♯双方じれじれ(両片思い) ♯ドラマ

物語の舞台は、君主国家アルテリック。
冷酷で有能な公爵夫人エヴリン・ウィンターと、彼女に捨てられた過去を抱えながらも、“英雄”として戻ってきた軍人ギラス・ブラック。
二人の嫌悪関係(ヒョングァン/혐관)を軸に、国家を巻き込む陰謀やミステリーが交錯します。

こんな人におすすめ

  • 甘いだけじゃない、嫌悪関係(ヒョングァン/혐관)ロマンスが好き
  • 身分差と主従逆転の愛憎劇を見届けたい
  • 定番の逆をいく強い女主人公が読みたい
  • 伏線や政治陰謀もじっくり考察したい
  • 視線と表情で魅せる作画を味わいたい

※この記事は個人の感想・解釈です。記事内の見出しも公式のものではありません。
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